2009年09月19日

437号 大崎玄蕃、徳川家康と和解する

今が、ますます幸せだと気がツクには437号
大崎玄蕃、徳川家康と和解する
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「大崎玄蕃殿とやら
最後に貴殿に一つだけ聞きたい
西軍を率いて、わしと天下をかけて
大戦をしようとした石田三成を
わざと、大乱を起こそうとした
大悪党ということで
大坂城に監禁するという策を考えた
天下を欺いた人物は、どなたかな」
徳川家康は、今後の徳川家の
生き残る道を見出すと
そう尋ねました
「石田三成本人ではあるまい
直江兼続でも無理だ」
徳川家康は、そう言うと
大崎玄蕃に答えを求めました
もう、徳川家康には、分かっていたのです

また、大崎玄蕃は、そんな徳川家康に
「拙者です」と素直に認めました
「やはり、貴殿か」
「しかし、あれだけの仕掛け
貴殿は、何者だ」
「貴殿には、戦国時代の本当の乱世
信長公と共に戦っていた頃の何かを感じる
あの時に、総大将として戦ったものが持っている
大きな器、視野の広さを感じる
でないとあれだけのことをして
この家康を破れまい」

「武田・・・・・
もしかしたら、貴殿は勝頼殿か」
家康は、しばらく思惑した上で
信じられないという顔でいいました
大崎玄蕃は、そんな家康に
しばらく考えて
「いかにもそうです。勝頼です
ただ、このことは絶対に内密にして頂きたい
勝頼は、今日でいなくなります
大崎玄蕃が存在するだけです」

「そうか。勝頼殿か
しかしよく生きていたものだ」
「すべては武田家の家臣達のおかげ
父、信玄公のお計らいです」
「そうか、信玄公の・・・・」
家康は、その言葉に納得したのか
「信玄公はわしだけでなく
あの信長公も欺いたのだな」
と言うと、嘗て、信長が生きていた時
お互いの家の生死をかけて
戦った相手、武田勝頼を
改めて見ました
こうして対面したのは初めてだったのです

また、そんな家康の目からは
武田家が滅亡した時から
ずっと言われ続けていた
武田勝頼を愚将だとは
まったく見ていない事が
感じられました

いえ、むしろ家康は
信玄が、亡くなった後も
10年ちかく激しく戦っていた
武田勝頼を認めていました
武田勝頼が、ある意味では
信玄公にも劣らない面が
あった事もよく分かっていました

特に、本能寺の変で
信長が亡くなった後
甲斐、信濃を支配して
新しく仕えた武田家の家臣に
武田勝頼のことを聞き
実際に、山国、甲斐、信濃
の民を治める事で勝頼の苦悩が分かりました
あの信長を敵にして
10年間も武田家を守ったのは
武田勝頼だからこそ
できたと思っていたのです
だから、今、大崎玄蕃の正体は
武田勝頼だとすぐに気が付いたのです

また、そんな武田勝頼
大崎玄蕃と名乗るものが
命をかけて
この場に来たことも
今の家康には、分かっていました
旧武田家の家臣の為にも
徳川家が滅びる負け戦は
させたくない気持ち分かったのです

だから、家康は
「武田家の家臣の事はお任せあれ
豊臣に領地を返上する上は
できるだけ、そちらに行くように手配しよう」
そう約束しました
新しく始める徳川家は
できるだけ三河、遠江の従来の家臣で
始める決心をしたのです
そうでないと、三河武士は
納得しないと思ったのです

そして、その家康の言葉に
大崎玄蕃は、心から感謝すると
家康に礼を述べると
使者としての役目を終えようとしました
家康は、そんな大崎玄蕃に
いつでも、訪ねて来られよ
今は、隠居の身
徳川家を救ってくれた使者として
熱く遇しようといいました
武田勝頼と徳川家康は
その時に、歴史的に和解したのでした

また、この大崎玄蕃と徳川家康の和解で
徳川家は、救われました
家康は、石田三成、上杉景勝が
豊臣家に自ら領地返上を
求めたことを確認すると
早速、自らの隠居と
跡継ぎを秀忠に定め
豊臣秀頼公に対して
170万石の領地の返上と
多くの家臣
主に武田家の家臣を
豊臣家に渡しました
武田家の家臣団は
その後は豊臣家の家臣として
明治の世になるまで
繁栄することができたのです



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posted by キク at 15:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 関ヶ原の戦い済度 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても素晴らしい事です

大崎玄蕃が物語の中で活き活きとしており、家康と和解する姿が浮かんできます。

 歴史のシュミレーション小説は、あの時、もし時代がこう動けば、
 その思いを優しく御霊に語りかけているようで、供養にも、このような最良の形があるんだなと改めて思いました。

 24日にお会いするのを楽しみにしております!
 武田勝頼がいつかいた場所に思いを馳せて
 
Posted by まっくん at 2009年09月21日 22:51
とても素晴らしい事です

大崎玄蕃が物語の中で活き活きとしており、家康と和解する姿が浮かんできます。

 歴史のシュミレーション小説は、あの時、もし時代がこう動けば、
 その思いを優しく御霊に語りかけているようで、供養にも、このような最良の形があるんだなと改めて思いました。

 24日にお会いするのを楽しみにしております!
 武田勝頼がいつかいた場所に思いを馳せて
 
Posted by まっくん at 2009年09月21日 22:52
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